【新唐人2014年7月29日】先日、中共の軍事訓練におけるごまかし行為が再度、暴露されました。陸軍第40軍団に所属する319人の兵士が問責されましたが、元軍人によると、今回暴露されたのは氷山の一角に過ぎないそうです。
官製メディア「人民網」の27日の報道によると、陸軍第40軍団は最近、完全武装の長距離行軍の審査を行いました。兵士は全員、武器・レインコート・水筒・リュックサック・箱弾倉4つと防毒マスク、合わせて14.8キロ相当を携帯しなければなりません。しかし出発前、監察グループが無作為に11人の兵士の背嚢を調べてみたところ、3人は携帯品を減らして、軽くしていました。
去年の11月、将校の資質を調べる審査が行われた際、ある旅団の科長3人が3000メートル走で不合格になるのを恐れ、あらかじめ、スポーツが得意な兵士4人を途中に潜ませておいて、ひそかに彼らに引っ張ってもらって走りました。
報道によると、この旅団では319人が軍事訓練のごまかし行為で問責され、そのうち大隊長2人と副隊長1人が免職となりました。
北京空軍元大佐 蔡学文さん
「これは氷山の一角に過ぎません。訓練のごまかしなど、ちっぽけなことです」
元軍人で山東省の警察官 董才さん
「部隊は閉鎖的なので、問題は内部でもみ消され、あまり暴露されません」
軍隊の訓練におけるごまかし行為は、これまで何度も明かされてきました。例えば、蘭州軍区第47集団軍では、戦車の実弾射撃の命中率を高めるため、ひそかに射撃場に水をまき、砂が舞わないようにしていました。広州軍区の装甲旅団のある将校は、野外訓練の成績を偽って報告していました。
北京空軍の元大佐、蔡学文さんは、軍のごまかし行為が絶えないのは、軍隊が腐敗しており、多くの将校が昇給や昇進のために、成績を偽って報告しているからだと述べました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/07/28/a1126170.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/佐藤 映像編集/李)